平成29年度大阪市コミュニティビジネス等促進事業コミュニティビジネスポータルサイト

お知らせ

2017/9/30

【事例】 磯路地域活動協議会を掲載しました。
2017/9/28

【事例】 NPO法人緑・ふれあいの家を掲載しました。
2017/9/26

【事例】 NPO法人西淀川子どもセンターを掲載しました。
2017/9/25

【事例】 NPO法人スモールファーマーズを掲載しました。
2017/9/25

【事例】 株式会社Lean on Meを掲載しました。
2017/8/2

​※第1回目の日程お知らせ【講座情報】市民活動団体講座(レベルアップ講座)受講者募集開始しました!
2017/7/10

【講座情報】CB/SB講座(実践編)受講者募集開始しました!
2017/6/12

【イベント】情報を更新しました
2017/6/1

【講座情報】CB/SB講座(入門編)受講者募集開始しました!
2017/2/28

【モデル事業サポート】サポート報告を更新しました。
2017/1/13

【講座情報】女性チャレンジ応援拠点 出張交流会@大阪NPOセンター 「地域で女性がチャレンジするためのコツ」 受講者募集開始しました!
2016/12/18

【モデル事業サポート】サポート報告を更新しました。
2016/12/8

【イベント】情報を更新しました
2016/11/25

【モデル事業サポート】サポート報告を更新しました。
2016/11/16

【モデル事業サポート】サポート報告を更新しました。
2016/11/4

【モデル事業サポート】対象者が決定しました
2016/9/30

【事例】 株式会社グランディーユを掲載しました。
2016/9/26

【事例】 大家comサポートを掲載しました。

【事例】 NPO法人True Colorsを掲載しました。
2016/9/26

【事例】 NPO法人えがおの樹を掲載しました。
2016/9/10

【事例】 NPO法人どんぐりの会を掲載しました。
2016/8/27

【イベント情報】 ソーシャルビジネスフォーラム2016 参加者募集中です!
2016/7/30

【講座情報】 コミュニティビジネス/ソーシャルビジネス(CB/SB)実践編 受講者募集開始しました!
2016/7/29

【よくある質問】地域でCB/SBをはじめる際の法人格、税務・会計Q&A動画を掲載しました。
2016/7/26

【講座レポート】7月15日 「ヒトを巻込む&育てるチカラを学ぼう!」 を実施しました。

 
2016/7/8

【講座情報】 コミュニティビジネス/ソーシャルビジネス(CB/SB)講座 受講者募集開始しました!
2016/6/26

【イベント】情報を更新しました
2016/5/31

【講座情報】 市民活動団体レベルUP講座 受講者募集開始しました!
2016/5/27

【イベント】情報を更新しました
2016/5/20

【イベント】情報を更新しました
2016/5/9

【イベント】情報を更新しました
2016/3/22

【事例】 Silent Voiceを掲載しました。
2016/3/18

【講座レポート】3月11日 「CB/SBの輪をひろげよう」を開催しました を掲載しました。
2016/3/4

【アイデアチャレンジ!】 サポート経過報告を掲載しました。
2016/3/3

【事例】 いく楽くらぶを掲載しました。
2016/2/19

【講座】参加者募集中!! CB/SB交流会「CB/SBの輪をひろげよう!」
2016/2/9

【アイデアチャレンジ!】 サポート経過報告を掲載しました。
2016/2/5

【イベント】情報を更新しました
2016/2/4

【事例】 NPO法人BBフューチャーを掲載しました。
2016/2/3

【イベント】情報を更新しました
2016/1/28

【アイデアチャレンジ!】 サポート経過報告を掲載しました。
2016/1/27

【イベント】情報を更新しました
2016/1/25

【事例】 (特活)暮らしづくりネットワーク北芝②を掲載しました。
2016/1/14

【事例】 (特活)暮らしづくりネットワーク北芝①を掲載しました。

【イベント】情報を更新しました。

2016/1/13

【事例】 NPO法人南市岡地域活動協議会を掲載しました。
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NPO法人えがおの樹(平野区)

NPO法人えがおの樹(平野区)

大阪市を中心とした今注目のコミュニティビジネス(CB)/ソーシャルビジネス(SB)の事例を順次ご紹介していきます :-P

事業者の想い・取り組んでいる課題とその解決方法・今後の展望など事業のヒント、そしてCB/SBの魅力が満載の取り組みの記事を楽しんでください♪

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市営住宅の一角で、目の前の高齢者を笑顔にするサロン

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▶向かい合って話し合えることの大切さ


 ひと昔前の日本では、高齢者は長男家族と同居するのが「当たり前」とされていた。

しかし、いつからか核家族化が急速に進み、同時に一人暮らしの高齢者が珍しくなくなってきた。
およそ30年前と比べ、一人暮らしの高齢者数は倍増している。
女性にいたっては、高齢者の5人に1人が独居であるのが現状だ。
 
NPO法人えがおの樹は、平野区の市営住宅の一角で、そんな独居高齢者が多く集まるサロンと訪問介護事業をしている。
 
週3回開放されるサロンでは、一日5~6名の高齢者が集まってお喋りを楽しんでいる。

そこで交わされるのは、近くのスーパーや病院の話題など、たわいもない日常会話だ。
しかし、定期的に顔を合わせて話ができることが、一人暮らしの高齢者にとってどれだけ有難いか、利用者は口をそろえて言う。

「なんでもちょっとしたことを相談できるのが本当に助かっている。」
「このサロンが心の支えになっています。」
「遠くの親戚より近くの他人。それ以上の言葉はいらない。」
「このサロンには足を向けて寝られない」という言葉の裏に、サロンができる以前に抱えていた孤独感や不安が垣間見られた。


▶介護事業の始まりは、目の前の問題に応えるため
NPO法人えがおの樹は、2012年1月に職業訓練校の講師数人が集まって設立した。
設立当初は高齢者に限らず、市民向けのセミナーやイベントを行う団体だった。
立ち上げと同時に大阪市が実施した、市営住宅の空き住戸を活用してコミュニティビジネスの拠点とする「コミュニティビジネス等導入プロポーザル」に選定された。
 
このプロポーザルに参加したことが、えがおの樹の活動を大きく変えることとなる。
というのも、市営住宅に事務所を構えたことで、そこに住む高齢者が抱えている問題を目の当たりにすることとなったのだ。
 
それまでは、市営住宅の高齢者の現状についての知識はなかったと、NPO法人えがおの樹の野田さんは言う。
しかし、実際にサロン活動を始めてみると、そこに集まった高齢者から様々な悩みや相談が寄せられるようになった。
「例えば、テレビがつかないというような些細なことから、明日食べるものがないというような生死にかかわる切迫したものまで、本当に色々な相談が寄せられます。」
 このような相談を受けているうちに、えがおの樹のスタッフ自身が介護の知識を得る必要性を感じたという。

更に、高齢者一人ひとりの生活の様子をより把握することで、彼らの悩みにもっと寄り添うことができると考え、高齢者および障害者に対する訪問介護の事業所を立ち上げた。
つまり、介護に対する「素人集団」が、サロンに通う高齢者の困りごとを解決するために介護を学び、ゼロから介護事業をスタートさせたのだ。
 
こうして始動した訪問介護事業が、現在のえがおの樹の唯一の収入源となっている。
その他の悩み相談やお困りごとの解決およびサロン活動は、ボランティアとして完全無
料で行っている。

また、「ここで料金や寄付を受け取ったら、高齢者が相談をしにくくなる。」と、寄付も一切受け付けていない。
ただ、「たくさん作ったから。」とおかずなどを持参してくれた際には、有り難く受け取るという。

えがおの樹では、カフェサロンと利用者というだけではない、親しいお隣さんの関係を築くことに成功している。



▶市営住宅ごとの特色に合わせ、臨機応変にアプローチをかける

えがおの樹は、サロンとして開放している市営住宅の他に、別の市営住宅にもう一部屋事務所を持っている。

同じ平野区内にあるこちらの市営住宅では、主に相談業務を行っている。
一時こちらでもサロン活動を試みたが、こちらの団地にはサロンの手法が適合せず、利用者が集まらなかった。
というのも、1軒目の団地では、もともと月に数度ではあるが集会所に集まる習慣があったのに対して、2軒目の団地に住む高齢者は、地域コミュニティそのものに馴染みがなかったのだ。
 
そのため、2軒目では自治会を巻き込んで、人が集まる仕組みづくりからスタートさせているという。
それが、平成26年に自治会と協働で始めた、週に1度のモーニングサービスである。

平成27年度からは、完全に自治会に引き継いだ形でサービスが定着している。
また、問題を抱えた高齢者に対して、自治会が率先してえがおの樹への相談を呼びかけるバックアップ体制も作ることができた。
1軒目の市営住宅とは違った形でアプローチすることで、自治会を巻き込んで市営住宅内外の高齢者の問題を一つずつ解決に導いている。
 
ここからわかることは、ただ単純に公営住宅の一角にサロンを作るだけでは、そこに住む高齢者の問題は解決しないということだ。
その地域やそこに住む人々の特性に合わせて動く柔軟性が必要といえる。
そして、もともと目の前の問題を解決するために事業を転換させていったえがおの樹は、ここでも臨機応変に働くことで、サロンとはまた違った方法で高齢者を支援している。




▶ここに集まる人々を、ずっと支えていきたい
現在えがおの樹のサロンに集まっている高齢者は、殆どが同じ市営団地内に住んでいる、いわばご近所さんである。
しかしそれでも、サロンに来るときにはしっかりとお化粧をしてやってくる。

「いくら近所でも、ざんばら髪では来られへんからね。」
そう言って声を出して笑う利用者さんの顔からは、不安の色を感じることはない。
愉しげでハツラツとした高齢者の姿がそこにはあった。
 
また、えがおの樹はサロンに集まる高齢者を対象に、年に1度のバス旅行も企画している。
高齢になっても旅行に連れて行ってもらえるのは有り難いと、利用者さんの評判も上々で、団地で一人暮らしをする高齢者の何よりの楽しみになっているようだ。
 
サロンを立ち上げた当初は、市営住宅の中で「よそ者」として扱われることも少なくなく、苦労も多かったという。
だが、その中で、サロンに通い続けてくれた高齢者に対して、野田さんは感謝の気持ちを込めて言う。
「このサロンは、ここに集まる皆さんに作り上げてもらったもの。
できることなら皆さんが最期までここで暮らせるように、支援を続けていきたい。」



■団体概要  NPO法人えがおの樹

高齢者および障害者に対する訪問介護事業の他、生活全般の相談対応を行うなど、地域に住む高齢者の生活をサポートしている。

運営するコミュニティサロンには、主に一人暮らしの高齢者が集い、自治体とも共同して高齢者の問題解決に取り組み、地域の見守りにもつながっている。

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