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2003年3月20日、アメリカはイラクへの攻撃を開始しました。早期決着とされていたこの戦争も長期化の兆しが見え始め、今後の泥沼化が予想されています。戦争が起こっている時だけでなく普段から身近に「平和」について考え、積極的平和の担い手となるための学習・訓練を行うことを目的に活動している「京都YWCAほーぽのぽの会」をご紹介します。
ほーぽのぽの会
京都YWCAは地球上の様々な「紛争」や「対立」の解決に向け、日本にいる私たちに何ができるかを考えようと、平和学者ヨハン・ガルトゥング氏による平和学講座を開催しています。京都YWCAでのガルトゥング氏による平和学講座は2003年4月の講座で8回目となります。講座テーマは会とガルトゥング氏の間で相談され、「紛争の転換」「和解」「開発」「対話」「Peace
Journalism」「Deep Culture」「Peace Business」「Peace Education」などが取り上げられてきました。
「ほーぽのぽの会」はこの平和学講座の受講者有志が中心となり「積極的平和の担い手になるための学習/訓練を行う」ことを目的に発足しました。活動の基本はガルトゥング氏の平和学講座の運営と講座の内容をより深めるための月1回の学習会です。今までの学習会の内容は「夏の平和報道」「アジアの和解」「アイデンティティーとナショナリズム」「ミンダナオ紛争」「コソボ紛争」などでした。
また、これらの活動以外にも2002年にはNGO「非暴力平和隊」の協力による非暴力トレーニングや京都自由学校の協力による政治学者ダグラス・ラミス氏の講演会も開催してきました。
現在のメンバーは学生、NGO/NPO職員、教師、主婦、新聞記者などです。それぞれの立場で会に携わり、講座や学習会で学んだことを各自の現場に持ち帰り、平和の担い手となるため積極的に活動しています。
ヨハン・ガルトゥング氏
平和学講座の講師ヨハン・ガルトゥング氏は1955年にオスロ国際平和研究所を発足させ、長年にわたり平和学者として世界の平和の理論をリードされてきた方です。
ガルトゥング氏は自らの経験から、紛争における双方の対立の妥協点を調整するのではなく、対立や矛盾から飛躍して新しい創造的な解決策を探し出すという「超越法(Transcend
Method)」を編み出しました。この方法に基づき、第3者として紛争当事国と対話する紛争ワーカー・平和ワーカー等を対象としたトレーニングを実施しています。また、NGO「TRANCEND」を設立し、平和的手段による紛争転換のための様々なプログラムを企画・実践・訓練しています。
Ho’o ponopono
ガルトゥング氏が提唱する紛争を和解させる手法の1つに「Ho’o ponopono」があります。「ほーぽのぽの会」の名はここから生まれました。これはポリネシアの言葉で「物事をまっすぐにする」「物事を正しい状態に戻す」という意味です。
紛争や暴力状況が発生した場合、その傷を癒し、当事者間の対立を終わらせ、コミュニティの秩序を回復することを目的としたポリネシアに根付く伝統的な手法の1つです。この場合、当事者とは加害者と被害者だけではなくコミュニティ全体のことを指します。発生した紛争を地域全体の問題として捉え、関係する人全員が結束して再び事件が起こらないように取り組むことが求められます。そして11のアプローチと4つのステップを経て初めて「和解」が成立したこととされます。ガルトゥング氏はこれを日常レベルから国際社会レベルに至るまで、様々な紛争に適用できるように応用しています。
今後の活動
今後も「ほーぽのぽの会」は月1回の学習会を基本として活動していきます。会ではこの学習会以外にも有志が集い、今までの平和学講座の記録を残そうと「ガルトゥング平和学」のやさしい入門書の作成や、紛争調停や国際交流、平和文化の創造などの歴史に重点をおいた「京都平和マップ」の作成、非暴力連続講座の開催などのプロジェクトにも取り組んでいます。
次回の学習会は5月10日、テーマは「平和教育と日韓の道徳教育〜心のノート、韓国の道徳教科書を例に〜」です。
京都から世界に向けて発信されるピースな活動「京都YWCAほーぽのぽの会」。一緒に活動してくださるぽのぽのメンバーを随時募集しています。そして今後の活動にも是非ご期待ください。
〜PEACE〜
(編集委員/ひょうたんユージ)
●連絡先
「ほーぽのぽの会」(代表 谷口紀仁)
E-mail:nori810208@yahoo.co.jp
京都YWCA
〒602-8019 京都市上京区室町通出水上ル近衛町44
Tel:075-431-0351 Fax:075-431-0352
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